高崎金久『学んでみよう!記号論理』ノート

高崎金久『学んでみよう!記号論理』(日本評論社)の正誤表
学んでみよう!記号論理
に未収録の誤りや補足など。

●p49、図1の(5)
――規則(f)を適用して直接得られるのは¬¬aと¬¬c。厳密にはこれに(h)を適用して初めてaとcを得るが、省略されている。p192の別解では省略されていない。

● p67、脚注1)
――2つ目の klassischer が klassicher になっている(sが抜けている)。

●p76、例6
――「立てていない仮定を落としてもよい」という大局観に立てば、仮定ψのもとで直ちにφ→ψを導いてもよい。

●p121、基本的な例
――たとえば「(1)において、yはφに自由変数として出現してはならない」など、細かな縛りがある。

●p121、式番号(2)
「∃yφ≡∃yφ[y/x]」
――左辺のyをxに。
●p122
「(11)~(13)をきちんと確かめることも」
――(13)を(14)に。

●p128、練習問題4
――「議論領域は空ではない」という前提がないと恒真性が頷けないものがあることに注意。

●p152、練習問題2
――ヒルベルト流で、自然演繹における「∨除去」と等価なことを行うには、演繹定理を用いなければ困難である。演繹定理により、仮定φ_1のもとでφが導かれるとき、無仮定でφ_1→φを導く証明が必ず存在する。そこで、φ_1∨φ_2とφ_1→φとφ_2→φから、公理H7を用いてφを導く。

●p155、証明の第n+1行の括弧内
「\(m-n\quad\neg{\rm I}\)」
――これは「mマイナスn」という意味ではなく、「mからn」という意味のハイフンであることに注意。

●p191、第4講の練習問題2の解答
「最初の節は第2の節に吸収できるので」
――一般に、論理和は「強いほう」が「弱いほう」に吸収されるので、ここは「第2の節は最初の節に吸収できるので」と言うべきである。同様に、第4節も第1節に吸収される。ただし、今回は「第2節∨第4節」が第1節と同値であるので、第1節だけを落としてもよい。

●p191、第5講の練習問題3の解答
「たとえば,2行目と3行目の適用の順序を変えれば」
――実際には2行目と3行目の適用順序が変わっただけでなく、2行目を適用して得られる枝を書き尽くしてから3行目の処理に移っているという違いもあることに注意。

●p200、第9講の練習問題6の解答
――(8)~(12)には、ハイティング代数{T,N,F}で考える限りにおいては恒真となるものも含まれるが、だからと言って直観主義論理の恒真式とは限らないことに注意。

●p202、下から10行目および下から4行目
――閉じ括弧を欠いている。

●p204、10行目
「注意されたい」
――ピリオドを欠いている。

●p205、下から6行目
「(7)~(10)も同様にNJの中で証明できる」
――(8)の「→」はNJでは証明できない。