20201021『数理論理学』輪講のノート

●以下の2つを比較して、いろいろ考えてください。
・「奈良市内にいること」は「奈良県内にいること」を含意する。
奈良県奈良市を包含している。

●口頭発表の際は「\(\vee\)」を「逆三角記号」などと読むのは面倒なので「または」と読んでしまえばよいと思います。ただし、本当に「または」にふさわしい記号であるのかどうかは意味論に踏み込んで定義を見るまでは分からない(ふさわしくなるように、これから定義する)という点が重要です。

●\(\rho(\varphi_1,\varphi_2)\)のような書き方は前置記法とかポーランド記法と呼ばれますが、この記法の大きなメリットとして「括弧がまったく不要になる」という点があります。ただし、各々の演算子がいくつの引数をとるか(arity)を把握しておく必要があります。例えば\[\leftrightarrow(\neg(\wedge(P,Q)),\vee(\neg(P),\neg(Q)))\]は\[\leftrightarrow\neg\wedge PQ\vee\neg P\neg Q\]と書いてもきちんと読むことができます。中置記法に直してみてください。

●練習問題3.27は現段階では難しすぎると思います。証明以前に、まず何を主張しているのかを正確に読み取ってください。「解釈が等しい」とはどういうことか、その定義に留意を。